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水彩画を始めてみたいけど、「自分にもできるのかな?」と迷っておられる方も多いのではないでしょうか?
とりあえず、「お試しから始めてみたい」そんな方のために、手に入りやすく、お手頃なお値段のものからスタートできる道具選びを解説します。

初心者さんがお試しから始めて
ステップを踏みながら透明水彩画の道具選びができるように詳しく解説していきます。
★道具選びのステップ★
ステップ①
透明水彩画 『お試し』道具選び
ステップ②
透明水彩画 初心者さんの道具選び
ステップ③
透明水彩画 あると便利な道具
「せっかく道具を揃えても、続くかなぁ~」
「水彩画の道具は高いのでは?」
「小学校の時に絵を描いて以来だから不安」
私もかつて、その一人でした。
水彩画は、油絵やアクリル画などと比べると、比較的安価に簡単な道具からスタートすることができます。
この記事では、初心者だった私があれやこれや迷いながら揃えていった透明水彩画の道具を、実体験を踏まえながら、ご紹介します。
まずは、透明水彩画を始める第1歩を踏み出していただいて水彩の魅力を知って欲しいと願っています。
「透明水彩画を始めたい!」
と心が決まっている方は
⇒ステップ②からスタートしてくださいね!



まずは気軽にスタートできる
「ステップ①」のお試しから
スタートしてみよう!
【透明水彩画】初心者さんの『お試し』道具選び <ステップ①>
まずは、お試しから初めの第一歩を踏み出してみましょう!
透明水彩画を気楽にお試しすることができるように簡単に手に入りやすく、安価にそろえることができる最低限の道具をご紹介します。
■透明水彩画 『お試し』道具選び ①水彩紙
透明水彩画にとって、紙はとても重要です。
紙の種類によって絵の出来上がりに大きく影響します。
透明水彩画は水を多く使うので、コピー用紙や、画用紙など水彩用の紙以外だと、水を吸い込まずに絵の具が流れてしまいうまく描けません。
上手く描けないのは、紙のせいなのに「私はやっぱり絵を描くのは向いていない」と間違って思い込んでしまうのは、もったいないですからね。
お試しで描くなら、水彩紙のおすすめは安価に購入できて、たくさん枚数が入っているはがきサイズのものがよいと思います。
私も透明水彩画を始めたばかりの時はこのハガキサイズの紙に描いていました。


こちらの紙もいろんなメーカーから発売されていますが「ホワイトワトソン」のはがきサイズは600円程度で購入できておすすめです。
もう少し大きな紙に描いてみたい場合のおすすめは
『Vif Art (ヴィフアール)スケッチパッド 中目』
こちらはA4サイズの水彩紙で、1000円程度のお値段です。
■透明水彩画 『お試し』道具選び ②絵の具
100円ショップでも手に入ります!
チューブタイプの絵の具「12色セット」がおすすめです。
基本の色が12色セットで入って、ナント110円!


実は、私も初めての時はコレを買いました!
ダイソーでは、ぺんてるのチューブ入り水彩絵の具も単品で販売されていますので、好きな色を買ってみるのもいいですね。
お値段は、1個110円です。赤、青、黄色の三原色を購入すると混色によって様々な色を作ることができますよ。
■透明水彩画 『お試し』道具選び ③パレット
不要になったお皿などでも代用できますが、パレットも100円ショップで売っています。
折り畳み式と、畳まずに使用するタイプがあります。



これは折り畳まないタイプだね!


■透明水彩画 『お試し』道具選び ④筆
100円ショップの筆はおすすめしません。
理由は、まだ上手く描けない初心者さんが、描きにくい筆を使うことで「あー、やっぱり私は絵を描くのは向いてない」と思い込んでしまう恐れがあるからです。
筆については、描きやすいものを選ぶことが大切です。



ぺんてるの「ネオセーブル」は安くて描きやすいお得な筆です!
おすすめはこちらです。
ぺんてる「ネオセーブル画筆」


3本セットで800円程度、単品で1本300円~500円程度。
単品で購入する場合は、丸筆、平筆の10号、14号あたりがよいと思います。
ぺんてるのネオセーブルは、お値段はお手頃価格ですがナイロンの筆先はコシがあり、描きやすさは「お値段以上」です。
ネオセーブルの取り扱いの注意点としては穂先がナイロンなので、穂先に癖が付きやすいことです。



穂先を下にして水入れに突っ込んたままにしていると穂先が曲がってしまいますので、ご注意くださいね。
■透明水彩画 『お試し』道具選び ⑤水入れ
水入れは使わなくなったコップなど水の入るものならなんでもOKです。
水の入れ物は、2個~3個あるとよいです。
透明水彩画は、頻繁に筆を水につけたり筆を洗ったりしながら描くので水が汚れやすいです。
筆を洗うための水と、絵の具を溶くためのきれいな水があるといいですね。
【透明水彩画】初心者さんの道具選び <ステップ②>
お試しした結果、「これから透明水彩画を始めたい!」と思った方へおすすめの道具をご紹介していきます。
また、ステップ②の道具選びでも、初心者さんが画材店やネットなどで手に入りやすく、比較的安価な道具に絞って解説します。
■透明水彩画 初心者さんの道具選び ①水彩紙
ステップ①の道具選びで書いた通り水彩紙は透明水彩画を描くうえで絵の出来上がりを左右する大切な画材です。
水彩画に慣れてきたら、ご自分の絵に合う水彩紙をいろいろ試してみてくださいね。
透明水彩画 ★おすすめ水彩紙 その①
「ホワイトワトソン ブロック 300g」


こちらの紙はサイズもたくさんあって様々なサイズを選ぶことができますのでお好きなサイズを選んでみてくださいね。
こちらの水彩紙をおすすめする理由は一度描いたあとでも、ある程度まで水筆で絵の具をふき取り描きなおすことができるということです。
初心者さんの場合、「あっ、この部分修正したい…」と、あとから思うこともあるので、そうした際に水でふき取って描き直しができるのはとても便利です。
また、ホワイトワトソンは、大抵どこの画材屋さんでも扱っていますので、手に入りやすく水彩紙の中でも比較的安価で販売されています。
★ブロックタイプの水彩紙の使い方★
ブロックタイプの水彩紙は、丈夫な台紙の上にある水彩紙の周囲を糊で固めてありますので、このまま絵を描いて絵が出来上がってから紙を剥がすのが一般的な使い方です。
紙の周囲を糊で固めてあるので、描く際に水で濡らしても紙がたわみにくく、手軽で便利に使えるという利点があります。
しかし、紙が重なった状態で描くので、描いている下の紙が少し水で湿ってしまいます。
ですので、私の場合は、ブロック紙を剥がしてから描くようにしています。
★ブロック紙の剥がし方★
紙を剥がす際は、ブロック紙の周囲の糊で固めた部分の一部に糊が付いていない部分がありますので、そこにペーパーナイフなどを入れて剥がします。
私は、100円ショップで購入したペーパーナイフを使用して剥がしています。
剥がす時の注意点
ペーパーナイフは水彩紙の表面を傷つけないようにブロック紙の中に真っ直ぐ入れて剥がしてください。
透明水彩画 ★おすすめ水彩紙 その②
「Ohuhu ブロック300g(超厚口)」
2冊セット
229mm×305mm 36枚/冊 中目 ホワイト


こちらの水彩紙は安価なうえに、厚みもあって紙質も丈夫なので初心者さんにはおすすめです。
紙のサイズは229mm×305mm の1種類です。
初心者さんが絵を練習するのにちょうどよいサイズ感ですし安価でたくさん枚数が入っているので、練習用にもってこいですね!
1冊36枚の2冊セットで販売されていますので72枚で販売されていることになります。
中にはブロック紙を剥がすためのペーパーナイフも入っていますが、このペーパーナイフは剥がしにくいので、前述した100円ショップのペーパーナイフを使った方が剥がすときに失敗しません。
私もこのOhuhu水彩紙で練習したり、本番を描く前に構図を考えるための下書きに使ったりしています。
■透明水彩画 初心者さんの道具選び ②絵の具
絵の具はたくさんのメーカーから販売されていますが入手のしやすさ、品質、価格の面からおすすめするのは
透明水彩画 ★おすすめ絵の具
ホルベイン 透明水彩絵の具
18色セット チューブ入り


(写真は24色セットです)
こちらの絵の具は、ほとんどの画材店には取り扱いがあるので入手しやすく、高品質で、価格もお手頃なので初心者さんにはピッタリな絵の具です。
プロの画家にもホルベイン絵の具の愛用者は多いようですよ。
18色あると基本の色は揃っていますがどんな絵を描きたいかによって、必要な色が変わってきますのであとから単品で必要な色を買い足していくとよいですね。
好みの色を探して買い足していくのも楽しいですよね♪
初心者さんが、どの色を18色セットに買い足そうかなぁ?
と迷ったときには、私がおすすめする色はこの3つ。
透明水彩画 ★おすすめ絵の具3色
・サップグリーン(ホルベイン:W075)
・オペラ(ホルベイン:W013)
・ペインズグレー(ホルベイン:W156)
★サップグリーン
グリーンは混色により様々な色を作ることもできますが初心者さんは、サップグリーンがあると便利です。
少し渋みのある自然なグリーンなので、葉っぱの色として使うのに重宝します。
★オペラオペラ
は鮮やかなピンク色で、混色で作ることができない色です。
他の色と混色することで、オレンジや紫など鮮やかな美しい色をつくることができます。
★ペインズグレー
18色セットにはアイボリーブラック(黒色)が入っていますがペインズグレーは青みがかかっているグレーでアイボリーブラックより使いやすいです。
単色で使うと色が強すぎるので、他の色と混色して暗い色を作りたい時に使うと便利に使えます。
単色で使う場合は、水で薄めて使うと優しいグレーになります。
三原色の混色でもグレーは作れますが初心者さんにはあると便利な色です。
■透明水彩画 初心者さんの道具選び ③パレット
パレットには、「プラスチック」「アルミ製」「陶器」など様々な種類がありますが、私のおすすめのパレットは「アルミ製」です。


私が長く使っているので、汚れていますが…
パレットは、後で絵の具を買い足すことも考えて、絵の具を入れる部分の仕切りの数が多めのものを選ぶと良いですね。
★アルミ製のパレット★
パレットは、絵の具をチューブから絞り出し固めた状態で使うので、1度購入すると
他のパレットに変えるのは大変です。
最初から長く使えるパレットを購入することをおすすめします。
★プラスチック製のパレット★
メリットは、軽いので持ち運びに便利。
手に入れやすく、お値段も安価です。
デメリットは、絵の具の色が拭き取っても残りやすいので、使っていくうちに汚れてきます。
また、絵の具を溶くときに水分をはじく場合があります。
⇒ 仕切り部分絵の具が隣の仕切りに流れださないように高さがあるもの。
⇒ 絵の具を溶く部分が広いこと
透明水彩は水を多く使うので、絵の具を溶く部分が広い方が使いやすいです。
■透明水彩画 初心者さんの道具選び ④筆
初心者さんの筆は、穂先がコントロールしやすいホルベイン社の「リセーブル筆」がおすすめです。
水含みが良く、コシがあり、比較的お手頃なお値段です。


初めは、丸筆6号、10号、16号あたりの3本あればよいです。
筆は絵の大きさや、どんな絵を描くのかで使いやすい筆が変わってきますので、徐々に揃えていくことをおすすめします。
★リセーブル筆とは?
特殊処理された合成繊維に、用途に応じた天然の獣毛がブレンドされており、水含みや、穂先のまとまりがよく、復元性も高いので筆先をコントロールしやすい筆です。
★動物の毛を使った筆は?
馬や羊など、動物の毛を使った筆は水含みは良いのですが、紙に筆を押し付けると穂先の形が元に戻りません。
イタチの毛を使った「コリンスキー」は穂先の復元性は高いですが、かなり高価な筆です。
「リセーブル筆」は、動物の毛の良いところと、ナイロン製の筆のよいところを兼ね備えた筆だと言えますね。
初心者がのびのびと楽しく絵を描くためには、リセーブル筆をおすすめする、というわけです。
ホルベイン社の他、手に入りやすく種類も豊富な名村大成堂の筆もおすすめです。
また、日本画用の彩色筆や面相筆なども水彩画の筆として使い勝手がよいです。
【透明水彩画】初心者さんの道具選び ⑤筆洗
透明水彩画は水を多く使いますので水がたっぷり入る筆洗がおすすめです。
私のおすすめは3つの水入れが付いていて重ねて収納できる「筆洗」です。


こちらも私の長年の愛用品で汚れていますね…
軽くて、持ち運ぶときもコンパクトにまとめることができるので絵画教室に持って行く時や、スケッチなどに便利です。
筆洗は、水を入れる部分が3個あると良いです。
1つ目は筆を洗うための水。
2つ目は絵の具を溶くのに使う水。
3つ目はきれいなまま置いておいて
水を絵の具に追加して薄めたりする時に使います。
【透明水彩画】初心者さんの道具選び ⑥タオル
筆の水分をコントロールする際に、タオルを使います。
タオルは、使い古しで構いません。
吸水性のよい綿100%のものが良いです。
タオルは使いやすいように筆洗の近くに置いておきます。


【透明水彩画】初心者さんの道具選び ⑦鉛筆
私のおすすめは
三菱鉛筆の「Hi-uni」です。


大小の粒子を混合し、なめらかな書き味を追及した鉛筆で多くのプロがデッサンなどに使っている鉛筆です。
大抵の画材屋さんや文具店で取り扱いがあります。
硬度は、10H~10Bまでありますが絵の下書きとして使う場合は、HB、2B、4Bの3本を用意すると良いです。
芯が固いと消す時に描いたあとの形も残りやすく消しゴムで強くこすると水彩紙の表面も傷めてしまいます。
【透明水彩画】初心者さんの道具選び ⑧練消しゴム


下書きの線を消す時には練消しゴムを紙に押し付けるようにして消すと紙の表面を傷めずに消すことができます。
色を塗る前に紙の表面が傷んでしまうと絵の仕上がりに大きく影響してしまいますので
できるだけ紙を傷めないように気を付けます。
また、下書きの線が濃すぎる場合は色を塗り始める前に練消しゴムを押し当てるようにして下書きの線全体を薄くします。
練消しゴムはやわらかいので形を変えてピンポイントで消すこともできます。
下書きの線や、間違った部分を消す以外にも、鉛筆画の光を表現する際に鉛筆で塗った部分の色を薄くしたり、絵の制作にも使えます。
【透明水彩画】初心者さんの道具選び ⑨マスキングテープ
板に紙を水張りして描くと、紙を水で濡らした際に紙の表面が波打つのを防げますが
初心者さんには、簡単で気軽に描き始めることができるように、板にマスキングテープで紙を貼る方法がおすすめです。
マスキングテープは、画材屋さんや、ネットショップなどで購入できます。
マスキングテープの色は、絵の色に集中できるように「白」がおすすめです。


幅は、2㎝以上あるとしっかり貼ることができます。
また、紙のサイズが大きいほど、幅が広いマスキングテープを使うとしっかり貼り付けることができます。
ブロック紙は、四隅をのりで固定してあるのでヨレにくいのですが、紙を剥がさずにそのまま描くと2枚目の紙が1枚目の紙の水分で少しヨレてしまったりします。
しかし、マスキングテープで板に紙をしっかり貼っても、透明水彩画はたくさんの水を使いますので、どうしても紙には凹凸ができてしまいます。
「水張り」をすると板に紙をしっかり固定できますが、手間がかかりますし、初心者さんは描いていて失敗することも多々あることなので描く前の準備に手間がかかると絵を描くこと自体がおっくうになってしまいます。
そうした理由からも、初心者さんは簡単にすぐに描き始めることができる方法をおすすめします。
【透明水彩画】初心者さんの道具選び ⑩板
水彩紙を貼るための板にはべニア板やシナ合板などがあります。
段ボールでも代用できますが板と比べると、軽いので安定性は低いです。
べニア板は、ホームセンターなどで好きなサイズにカットしてもらうことができます。
シナ合板は、画材屋さんやAmazonなどのネットショップで購入できます。
【透明水彩画】初心者さんの道具選び あると便利な道具 <ステップ3>


★スケッチブック
絵の構図を考えたり、絵の下書きや試し描きの時に便利です。
画材屋さんやネットショップで様々なスケッチブックが販売されています。
★ドライヤー
ドライヤーを使うと、絵の具の水分を乾かす時間が短縮できます。
★スプレー
水彩の技法「ウエットインウエット」などの際に水彩紙の表面を濡らしたいときに使います。
霧状に細かくスプレーできるものが良いです。
100円ショップで購入できます。
★ティッシュ
透明水彩画の「リフトアウト」という技法などで使用します。
塗った色が乾かないうちに、ティッシュでそっと拭き取ると白抜きできたり、色を薄くしたりすることができます。
まとめ
透明水彩画の初心者さんの道具選びで特に大切なのは
①水彩画用紙水彩画用紙の選び方は大切!
絵の出来上がりに大きく影響します。
②筆それから次に大切なのが、筆選び。
描きやすい筆で描くことは、上達のスピードにも影響します。
透明水彩画は絵画の中でも、簡単な道具で気軽にスタートできる絵画です。
まずは、実際に道具を手取って始めてみましょう!
きっと透明水彩画の楽しさ、魅力を発見して水彩画を始めてみたくなりますよ♪